部屋でエアコンなどの暖房を使わない寒さ対策~湯たんぽ編~

2017/12/12

部屋でエアコンなどの暖房を使わない寒さ対策~湯たんぽ編~アイキャッチ

この寒い季節になると、部屋にいるのに足先が痛いほどに冷たくなってしまい、勉強やパソコン作業に集中できないという方も多いのではないでしょうか。

私も寒さが苦手なくせに部屋に暖房器具がないので、11月ぐらいからずっと足が冷たくなる悩みを抱えていましたが、超経済的な湯たんぽを使うことでずっと楽になりました。

湯たんぽの特徴はどんな冷たい足でもたちまち温かくするその熱量と経済性です。とにかく足先が冷たいので安くて簡単ですぐ出来る方法でなんとかしたい!と悩まれている方は一度試してみてください。

 

湯たんぽをつかう

湯たんぽ

湯たんぽは、その容器にお湯を入れることで熱を得るという古くからある原始的な道具ですが、その簡単な原理がゆえに壊れにくく極めて省エネというメリットがあります。

そんな湯たんぽがたまたま家にあったので、早速、給湯器で設定できる最高温度60℃のお湯を湯たんぽに入れて足元に置いてみたところ、最高やん。ってなりました。

キンキンに冷えた足先が温まることで、徐々に暖かい血が通い始めるのが体感的に分かります。

今まで必死の貧乏ゆすりで寒さを我慢していた日々は何だったのか。

足先が温まるだけでお風呂に入ったかのような極楽感。作業がはかどります!

 

と喜んでいたのも束の間。

湯たんぽを使った防寒対策では、重要な欠点があったんです。

 

すぐ冷える

容量が少なく本体カバーも紛失していたので、保温力があまりなく2時間もすればあの温かかったお湯が冷たくなってしまいました。

少しでも温かさを長引かそうと沸騰したお湯を入れてみても、3~4時間で水に。

休みの日には12時間以上はパソコンの前にいるので、一日中ぽかぽかしようと思うと3~4回もお湯を作り替えないとなりません。

これはでは面倒すぎて続かない!

 

毛布で包み保温する

室温が低く、湯たんぽの熱が周りにすぐ奪われてしまっていたので、家にあった毛布で包んで保温することにしました。

 

1枚目:玄関マット
湯たんぽを玄関マットで包む

2枚目:タオルケット
湯たんぽをタオルケットで包む

3枚目:毛布
湯たんぽを毛布で包む

4枚目:ひざ掛け
湯たんぽをひざ掛けで包む

1枚目:玄関マット
2枚目:タオルケット
3枚目:毛布
4枚目:ひざ掛け

こんな風に4重で熱を閉じ込めてみたところ、ぬるくはなりつつも8時間ぐらいは温かい状態をキープできるようになりました。

また、熱湯を入れた湯たんぽは裸のままだと熱くて触れませんが、毛布で何層にも重ねてカバーすると表面は直接触れても熱くない程度の温度まで下がってくれるので、やけどの心配もありません。

とにかく、ずっと悩んでいたつま先が冷たくなることから解放されてモーレツに感動してます!湯たんぽ最高!!

 

電気毛布を使った寒さ対策もしてます。こちらからどうぞ。

 

新たな問題が出現

足の寒さ分布

足先は十分温かくなって満足なのですが、今度はふくらはぎ側が寒く感じるようになりました。

ひざ掛けが届かない裏側が大きく開いているせいで、冷気がどんどん中に入ってくることが原因だと考えられます。

ふくらはぎ側はイスがあるので毛布を巻くことが出来ないため、なかなか対策が難しいところです。次回この辺りの対策を考えていくことにします。

 

ルームシューズでこんなの見つけました。

毛布をそれぞれの足にぐるっと巻いているようなもので、これなら足全体を保温できそう。

温かさと動きやすさを両立している理想的なルームシューズで、レビュー評価もかなり高い。

ペットボトルは湯たんぽの代わりになる?

湯たんぽがない場合は、ペットボトルでも代用がきくのでしょうか。試してみました。

熱湯を入れ変形したペットボトル

熱湯を入れて一発で変形したペットボトル。

 

沸騰させた熱湯の場合

家にあったのがミネラルウォーターのペットボトルだったので、試しに沸騰した熱湯を入れてみるとすぐ変形してしまいました。キャップも熱で柔らかくなるため、締めても締めても永遠に回り続けます。

ボトルを横にしてもお湯が漏れ出なかったので、試しに使ってみようと足の裏に敷いて半日使ってみたのですが、足の重さをもろに受けるため押し出される形で少し漏れていました。

 

ペットボトルに沸騰させたお湯を使うのは、漏れる可能性が高く大変危険ですから止めましょう。

-2月8日追記-

ペットボトルの種類によっては熱に強いタイプもあるということで情報頂きました。『温泉水99』は大丈夫なようです。

ガス給湯器の60℃の場合

もう少し温度を落とし、我が家のガス給湯器の最高設定温度60℃で入れたところ、目立った変形は見られなかったので60℃程度ならば湯たんぽとしても使えそうです。

また、お茶類のボトルは比較的耐熱性があるため、さらに高温まで耐えられるといった報告例もあるようですが、いずれにしても、ペットボトルを湯たんぽとして使うには本来の用途ではないので、何があっても自己責任という意識で使う必要があります。

スタート温度が低いのですぐに冷えてしまいますが、その分蛇口から出るお湯を入れるだけなので沸かすよりもずっと楽です。

個人的には全然湯たんぽとして使えると感じたので、念のためにビニール袋に入れてから使っています。

ペットボトルを袋で包んで漏れないようにカバーする

これなら万が一お湯が漏れだしても大丈夫でしょう。

 

湯たんぽ・電気あんかの違い

湯たんぽと同じような機能を持つ暖房器具で『あんか』というものがあります。

この二つの決定的な違いは電気を使うかどうかで、お湯を入れる場合は『湯たんぽ』。電気を使って温めるのは『電気あんか』と呼び名を使い分けています。

更に『電気あんか』にはコードレスの蓄電式とコード有の通常タイプがあり、用途によって使い分けます。

一長一短あるのでどれがいいかは好みの問題ですね。

以下それぞれの特徴を見ていきましょう。

電気あんか

蓄電式電気あんか

コードレスのため部屋間の移動が楽で、お腹、腰といった様々な体の部位を温められるなど、使う場所を選ばないというのが最大の特徴。

中身には繰り返し使える保温性の高い特殊な液体が入っており、湯たんぽのように毎回入れ替える必要はありません。

蓄電式電気あんかの特徴

  • 使用中はコードレスなので温めたいところへ自由に移動できる
  • 通常の電気あんかに比べて温度は少し低め
  • 熱湯を入れる必要がなくやけどのリスクが少ない
  • 通常タイプの電気あんかに比べてもランニングコストが安くエコロジー
  • 最初は温かく、徐々に温度が下がっていく。一定の温度に保たせることは出来ない

 

こちらは楽天、Amazonで今売り上げ1位のベストセラーになっている人気の電気あんか。やっぱり湯を沸かさなくていいというのはお手軽で使いやすいですね。

今のところ価格は2,240円なので、昼飯4回分で買えることを思えば安い。お腹とか手も温めたいので個人的には買うなら蓄電式の電気あんかですね。

20分充電するだけで、最大8時間温かさが持続します。

電気代:充電1回あたり約2.5円

 

通常の電気あんか

電源コードを差さないと動かないので使う場所は選びますが、電気を供給している間はずっと温かいというのは湯たんぽとの大きな違いです。

足元だけしか使わないということであればこれでも十分。

通常の電気あんかの特徴

  • コードがあるので一度設置すると移動させにくい
  • 足用にしか使えない
  • 電源を切らない限り熱いままなので、低温やけどには注意が必要
  • 本体価格がとにかく安い
  • 細かな温度調節は苦手なものの、一定の温度を保つことが出来る

 

電気代:約6.4円(8時間使用時)

 

湯たんぽ

昔からある湯たんぽなので今更説明は不要かと思いますが、特徴をおさらいしておきます。

湯たんぽの特徴

  • 電気がない場所でもお湯さえあれば使える
  • 容器とフタだけという極めてシンプルな作りで電気的な故障がなく丈夫で長持ちする
  • 本体自体も非常に安価な上に、月々の光熱費は電気あんかよりもさらに安い
  • 最初は熱く、徐々に温度が下がっていく。一定の温度に保たせることは出来ない
  • 充電の必要ないが、お湯を沸かす手間が必要

 

2Lも入る湯たんぽです。これだけの容量があれば、毛布などを巻いて保温対策せずとも半日はらくらく持ってくれるでしょう。

2Lってたくさん入るからいいんですけど、よく考えると2L分のお湯を作るって結構大変ですよね。やっぱりお手軽さでは電気あんかに分があります。

光熱費:5円(2Lを1回分)

 

湯たんぽ・電気あんかはこんな人におすすめ

足先がいつも冷たい冷え性の人

エアコンのように部屋全体を温めても足先が冷たくなる冷え性の人におすすめ。熱源にダイレクトに触れられるので、どんな冷え性の人でも温まります。

イスに座って作業する人

部屋の中でも床は最も冷える場所の一つで、暖房器具ではなかなかカバーできない場所です。

勉強や仕事、PC作業やゲームなど長時間イスに座る人の足は、冷たい床に長時間さらされることになり、足の末端からじわじわくる寒さが辛いという人も多いかと思います。

湯たんぽで足を温めることで寒さに意識を取られることが無くなり、作業に集中できるようになるのでおすすめです。

極力お金を掛けたくない人

本体価格は数百円からと暖房道具としては破格の安さで購入でき、月々の光熱費も他の暖房器具に比べて圧倒的に安いので、経済性を重視する方やミニマリストにもおすすめです。

 

湯たんぽ・電気あんかの注意点

やけど

『高温やけど』と『低温やけど』の二つのやけどに注意が必要です。

『高温やけど』については熱湯を容器に注ぐときに注意し、『低温やけど』は万が一寝落ちしたときのことを考え、肌に直接湯たんぽに触れないようカバーなどをして対策をとりましょう。

手間

使うためには少なくとも1回は湯を沸かさなければ使えません。この手間を減らすためにも、湯たんぽの容量が大きいものを選んだり、むき出しで使わないよう保温に気を遣うことで湯を沸かす回数を減らすことは可能です。

電気あんかでは1日1回の充電でいいので湯たんぽよりは楽そうです。

局所的にしか温かくならない

湯たんぽに触れている部分しか温かくならないので、足首やふくらはぎなどを温めようとするには工夫が必要になります。

 

背面の空気も含めて寒さ対策をした記事はこちら。

 

湯たんぽ対策まとめ

足先の冷えという問題は、湯たんぽを毛布で包むことで長時間の利用が可能になり、寒い日でも一日温かい状態を保たせることが出来ました。

しかし、足先が温まってくると同時に次は足の裏側(くるぶし、ふくらはぎ)が寒く感じるようになってしまい、まだとても快適な作業環境になったとは言えません。

まだ手もかじかむし頭もすーすーして寒い。部屋自体も底冷えするので断熱もしたいと、防寒対策でやりたいことはたくさんあるので、徐々に紹介できればと考えています。

 

ふくらはぎ側も含めた足回りの寒さ対策をした記事はこちら。

パソコン作業時の手の寒さ対策もやってます。

窓断熱の記事はこちら。

 

2017/12/12