アーロンチェア専用ヘッドレストを3年使ったので徹底レビューします

2018/01/28

アーロンチェア専用ヘッドレストレビューアイキャッチ

※2022年4月に価格などの情報を更新

2017年に購入した、アーロンチェア専用のヘッドレストのレビュー記事です。

アーロンチェアには純正のヘッドレストが用意されていないので、サードパーティー製のヘッドレストを選ぶことになりますが、その品質や耐久性などに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで、アーロンチェアとほぼ同時期にヘッドレストを購入して3年以上使用してきた管理人が、使用感についてリアルな生の声をお届けしますので、購入を迷われている方の参考になればと思います。

アーロンチェアリマスタード本体のレビューはこちら。

Amazonで『AeronSense(アーロンセンス)』購入

日本ではアーロンチェア専用のメッシュヘッドレストとして販売されているのは5種類あり、それぞれ特徴がある中で”完全固定”ができるという『AeronSense(アーロンセンス)』を購入しました。

そのときの比較記事はこちらで書いています。

価格はAmazonで¥16,280ということですが、これでもアーロンチェア専用ヘッドレストのジャンルでは一番安く、その上オプションのハンガーまでセットで付いてくるので、コストパフォーマンスは他に比べて頭一つ抜きに出ています。

私が購入したヘッドレストの楽天ページはこちら。
>>アーロンチェア専用ヘッドレスト(楽天)

注文から次の日に到着

ヘッドレスト到着

注文から次の日に届きました。

Amazonで購入したものの、テンポイントという業者が販売・発送しているようなので、この迅速な対応には今後何かあってもこのスピード感で対応してくれそうという安心感が生まれます。

一番外側の梱包は写真撮る前に捨ててしまってありませんが、特に問題ありませんでした。

開封

フタを開けたところ。
ヘッドレスト開封

取り出してみました。
ヘッドレスト開封2

ヘッドレスト本体は黒い不織布の袋に乾燥剤と一緒に入っていました。その他のパーツもプチプチで包んで傷が付かないよう配慮はされていました。

細かな付属品です。
ヘッドレスト部品

梱包内容
  • ヘッドレスト本体 × 1
  • ハンガー部品 × 2
  • ハンガー取付ビス × 5(内一つはスペア)
  • ドライバー × 1
  • 六角レンチ × 1
  • 固定式専用工具 × 1
  • 乾燥剤 × 1
  • 固定式用のうず巻き型部品 × 1
  • スペアネジ × 2
  • スペアナット × 1
  • 固定バルブ × 2
  • 保管用収納用袋 × 1
  • 取扱説明書 × 1
  • サンクスレター × 1

取扱説明書

取扱説明書もついているのですが、その品質については悪いと言わざるを得ません。
アーロンチェアヘッドレスト取扱説明書

カラーでないのは百歩譲ってよしとしても、その印刷の質の悪さには閉口してしまいました。家庭用の印刷機の方がよっぽど綺麗に印刷できます。

紙質もものすごく安いコピー用紙のようにガサガサした感じで、1.5万円もする商品とは思えないお粗末さです。

取付け方法については販売元のテンポイントが詳細な動画をYouTubeにアップしてくれていますが、紙媒体が良いと言う人も多いかと思いますので、取説については改善を望みます。

本体の状態

※クリックすると大きくなります。

本体の素材は樹脂製で、持った感じは思ったよりも軽かったです。ハンガーのブレードと、取付金具の一部が金属製でした。

気になるのは、ビスが2つとヘッドレストを支えている棒状の部分に変色が見られました。アーロンチェアヘッドレスト変色

棒状の部分の白っぽい変色ですが、高さを変えるときにここをこすりながら動かすので、摩擦からくるものだと思っていましたが、1年経った今見てみると消えて分からなくなっていたので単なる汚れだったのでしょう。

ビスの変色は錆びのようにも見えたので、ちょうどスペアとして2つビスが付いていたものを使って交換しました。

取付け、調整

手順はこんな感じで簡単なので、先ほど酷評した取扱説明書は正直あんまり見ませんでした。

アーロンチェアヘッドレスト取付方法

取付けは特段難しいところはないのですが、他のヘッドレストと違いハンガーの部品を取付ける工程があるのでその分ちょっとだけ手間です。

椅子フレームと固定部のフィット性

このフレームとのフィット性の高さに惹かれたのも、購入に至った理由の一つです。

点ではなく面でしっかり固定しているので、グラついたりすることはありません。安心して頭を預けられる安定感です。

角度調整方法

ヘッドレストの位置調整の動画です。参考まで。

リマスタードとの比較

メッシュのアップ

左がアーロンチェアで、右がヘッドレスト。

メッシュについては、旧タイプのクラシックの方が織り方も色も近いので違和感はないと思いますが、リマスタードとはそこまでマッチはしていません。

ヘッドレストの方が色も黒くてメッシュも粗いです。

本体の色

裏から見たフレームの色はよくなじんでいますが、色が薄くなったリマスタードからするとやや黒く見えます。

シボ加工

表面の仕上げは、細かいシワのような模様が入った『シボ加工』が施されています。

この『シボ加工』をすると、滑り難くなったり高級感を出すことができたりと一眼レフカメラなんかでもよく使われている表面処理の一つです。

若干ヘッドレストの方がシワが大きく深いですが、かなり近い感じに仕上がっています。

ジャケットハンガー

実はアーロンチェアには、純正で唯一の追加オプションパーツがあります。

それがこのジャケットハンガー。
アーロンチェア純正ジャケットハンガー

ヘッドレストに付いてくるハンガーとほぼ同じ位置に取付けるのですが、こんなフレームだけの代物で6,480円(税込)もするんですね。高い。

それがこのアーロンセンスでは、純正ではありませんがハンガーもセットで付いてきますので、椅子に服を掛けたい人にはもってこいの機能。

アーロンチェアにヘッドレスト取付後4

ジャケットをかけてみました。ヘッドレストのハンガーを使ってみた

ハンガーの肩幅設定はかなり大きめ。ハンガー部の素材は薄い鉄板なので、自分の肩幅に合わせてちょっと曲げてみるのもいいかもしれません。

以前勤めていた会社では、頻繁に外出していたのでその都度掛けてあるジャケットを取りに行くのが面倒になり、しょっちゅう椅子の背もたれにジャケットを掛けていたんですね。

でもそれを続けていると型崩れしたり首周りの部分がシワになったりして困ったことがありました。このハンガーがあればそんな悩みも解決するところなのですが・・・。

ただそもそも、家用だと外出することがほとんどありませんし、服を掛けるところが身近にたくさんあるので、結局椅子のハンガーを使う必要性がありませんでしたというオチです。

まぁせっかく何か引っ掛けられるので、たまーにタオル掛けて無理矢理使ってます。

ポジションの完全固定について

完全固定はこのヘッドレスト唯一無二の機能ですが、その機能の完全版を使うには付属の部品に交換が必要です。

詳しくは販売元が交換方法の動画を出していますので参考にしてください。

これに交換することで手で気軽に動かしたりといった利便性は皆無になるものの、六角レンチを使って任意の角度や位置で完全固定が可能になるので、ヘッドレストがすぐ動いてしまうのがストレスに感じる人には最高の機能となっています。

1年間使ったので外してみた

一年間ずっと付けっ放しだったので、このレビューを書くのに良い機会だと思い傷が付いていないかの確認のため一度外してみることにしました。

フレームの下側から撮影。傷はまったくありません。
アーロンチェア裏側

正面部分。うっすら表面が削られているような感じで白い痕ができていました!ショック!!ヘッドレスト取付部の傷全体

アップにしてみると分かりやすい。ヘッドレスト取付部の傷

一方ヘッドレストの方はというと、傷などは確認できませんでした。

ヘッドレスト頑丈すぎ問題。

謎の頑丈さを見せつけられてしまいました。

まぁ傷と言っても表面が少し削られたようなものだったので、少しの油分で拭き取るとほとんど分からなくはなりましたが、やはりヘッドレストを付けているだけで傷が付くというのは気持ちの良いものではありませんよね。

ということで、固定部に緩衝材を当てて対策することにしました。

傷防止対策(必須レベル!)

使用する材料は家に余っていた百均でも売っている滑り止めシートと、カーテンのサンプル生地。

滑り止めシートはウレタン系なので、長期間使用すると加水分解してベトベトになり椅子に跡が残ると思うんです。

ということで、滑り止めシートと椅子を間仕切りするために適当な生地を探していたところ、ちょうど良い厚さのカーテンサンプルが出てきたのでこれで行くことにしました。

ハサミでぴったりのサイズになるようにじょきじょきと切って、四カ所全てに設置。傷防止シートの取り付け方

豪快にはみ出るとカッコ悪いので、出来るだけはみ出ないようにサイズを調整したはずがちょろっと出てしまいました。傷防止シートの取付け後

後からカッターなどではみ出た分は切り落とそうと考えてはいけません。生地が上手く切れずに端が汚くボロボロになってしまうばかりか、椅子本体にも傷をつけかねません。

この材料でなくても家にあるいらないTシャツやタオルなんかでもいいんです。それを間に挟むだけで傷が防止できる上に、より椅子のフレームと密着度が増して強度も増すので、この作業は少し面倒ですが必須レベルでおすすめしておきます。

ヘッドレストまとめ

ヘッドレストだけで¥16,280もするので高いと感じますが、せっかくこだわってアーロンチェアを購入したのでヘッドレストにも妥協はしたくないですよね。

悪い部分も含めてな本音を書いてきましたが、使ってみてメッシュの張りも適当で頭がズレ落ちることもないし、デザイン的にもマッチしているので不満はありません。

あえて書くとするならば、バリや小傷、変色といった品質の問題ですが、ヘッドレストは全て中国製で、口コミを見る限り品質については五十歩百歩、どれを選んでも避けては通れません。

そんな微妙な違いを気にするよりも、このヘッドレストでしか成しえない機能が必要かどうかが大切で、私の場合はある程度広い調整範囲と『完全固定』を兼ね備えていたのはこの機種だけだったので選択の余地はありませんでした。

ヘッドレストがあると、アーロンチェアでもリラックスしたり眠ったりできるという風に使い方の幅がぐっと広がるので、長時間座り作業をやっている人には本当におすすめです。

2018/01/28